優良企業の見分け方

■優良企業とは

ホワイトな優良企業を探し出すには、初任給の額を見てもわかりません。どのような観点から判断すると良い企業かどうかをすることができます。一度ブラックな企業に就職してしまうと、なかなかその状況から簡単に抜け出すことができません。すぐに退職してしまうと職歴が短い、または職歴が増えたことにより、今後のキャリアや転職に対して不利になることもあります。そのため優良企業かどうかを判断するためのポイントをしっかり掴むことで、優良企業への就職を実現することができます。

■優良企業を見分けるポイント①「基本給と固定残業」

企業によっては、給与支給額の中に残業代が含まれることがあります。いわゆる固定残業、またはみなし残業と言います。これは給与の中に一定時間の残業が含まれていることを意味します。企業によってその残業時間は様々ですが、20時間から45時間に設定している会社が一般的です。この固定残業またはみなし残業とは、その時間まで残業しても既に毎月に給与に含まれているので、一見給与が高く見えることもありますが、実態は給与に残業代が含まれているので、他の会社と比較するときは基本給で比較することで、給与の水準がわかります。

■優良企業を見分けるポイント②「有給休暇」

有給休暇について、この制度は企業によってさまざまです。労働法では、最低限として、入社日から6か月後に10日付与するという基準があります。ホワイトな企業はその基準を大きく上回り、入社日から20日付与される会社も多くあります。有給休暇がないと、体調不良で会社を休んだ際は、欠勤の扱いとなり、その日の給与が支給されないこととなりますので、有給休暇がしっかり付与されている会社は安心感があります。また、有給休暇の付与率がポイントです。比較的大手企業では有給休暇を100%取得できる仕組みができているところが多くあります。有給休暇という制度があっても取得できなければ意味がありません。しっかり有給がとれているかどうかをOB訪問などで確認することをおすすめします。

■優良企業を見分けるポイント③「一日の勤務時間」

1日の勤務時間について、企業によって特徴があります。と労働法では、1日8時間の労働と勤務時間の基準が定められていますが、会社によっては、7時間以下という会社もあります。仮に1日の勤務が7時間ということは、それだけ時給単価が高いことを意味します。月の給与の額が高くても残業ばかりで、自分の時間を持てない

状況よりも、1日の労働時間が短い企業を好むライフワークの方はこの点について、検討の余地があります。

■優良企業を見分けるポイント④「面接回数と内定の時期」

すぐに内定が出る企業は注意する必要があります。人気のある優良企業は志望する人が多いことから、一般的な企業は3回程度面接を行い合否判定します。例えば1次面接から社長が出てきてすぐに内定が出たり、いつでも求人がある企業は、人がなかなか集まらない原因があるものです。新卒採用の場合は3回以上の面接でしっかりとコムにケーションができた企業をおすすめします。一方、中途採用の場合は2回程度の面接で決まることが多いという新卒とは異なる状況があります。

■優良企業を見分けるポイント⑤「退職率」

優良企業になればなるほど退職率は低くなる傾向にあります。逆にブラック企業はどうしても退職率が多くなりがちです。ここで注意する点は退職率は公表されておらず、公表されていたとしても、その計算根拠は企業側が都合の良い時期に計算るなど、その数値をコントロールできることから退職率の実態を知ることは困難な状況です。この点については、OB訪問などで、退職状況を聞いて判断するしかないですが、退職する社員が多い企業

や入社して1年以内に退職する社員が多い企業はブラックの傾向があります。

■優良企業を見分けるポイント⑤「昇給がない、または昇給の制度がない」

一般的な企業は1年に1回または数回、昇給があり給与が上がります。ブラックな企業はこの昇給の仕組みや制度がなく、入社してから何年たっても給与が上がらないという会社が存在します。一般的には1年に1回程度、人事評価制度や目標に対して上長と面談を行い、その評価に基づいて昇給(給与があがること)と昇格(役職が上がること)が実施されます。これらの仕組みがない企業は、従業員に給与を上げない方針であることがわかります。また毎年昇給はしていても、その基準が明確ではない企業は昇給に対して不公平感が生まれることから良い職場環境にはならない可能性が高いと言えます。この点について、OB訪問などで、昇給する制度があるかどうかをチェックし、しっかり見極めることが必要です。

■優良企業を見分けるポイント⑥「手当の有無」

給与には基本給、残業代以外に手当の有無が収入に大きく影響します。企業によっては、住宅手当や家賃補助、資格手当などのさまざまな手当が存在します。例えば賃貸を借りて生活する方にとって、基本給や残業以外に家賃補助があるかないかは、その生活に影響を及ぼします。

■優良企業を見分けるポイント⑦「退職金の有無」

企業にはさまざまな退職制度があります。大きくはつぎの4つに分かれます。①退職金と確定拠出年金制度がある会社、②退職金がある会社、③確定拠出年金制度がある会社、④退職に関する制度がない会社。退職に関する制度がしっかり整っている点も参考に企業選択することをおすすめします。退職に関する制度は会社によってことなり、確定拠出年金制度があるが、入社から3年在籍しないと成立しないなどの条件がある会社もあり、制度複雑ですが、このような状況があるということを理解し企業選択をすることをお勧めします。