【就活最新情報】AIで作ったエントリーシートは企業に見抜かれるのか?採用担当者が見ているポイントとは

生成AIの普及により、就職活動におけるエントリーシート(ES)の作成方法が大きく変化している。ChatGPTなどの生成AIを活用すれば、自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、志望動機などを短時間で文章にまとめることができる。

一方で、学生の間では「AIで作成した文章は企業に見抜かれるのか」「AIを使うと選考で不利になるのか」といった疑問も広がっている。

実際、2026年2月に公表されたback checkの調査では、企業の人事担当者1,000人のうち54.2%が、採用選考において生成AIを使用したと思われる応募書類や回答に接した経験があると回答した。

さらに、その経験がある人事担当者のうち60.5%が、生成AIの影響によって選考判断が難しくなったと回答している。

この結果からも、企業側がAIを活用した応募書類を意識するようになっていることが分かる。

企業はAIで作成した文章をどのように見ているのか

企業が必ずしもAIの使用そのものを問題視しているわけではない。

重要なのは、提出された文章の内容を学生本人が理解し、自分の経験として説明できるかどうかである。

例えば、次のようなケースには注意が必要である。

① 表現がきれいすぎて本人らしさがない

文章の構成や言葉遣いが整っていても、具体的な経験や本人独自の視点が見えなければ、印象に残りにくい。

② 具体的な行動や経験が曖昧である

「リーダーシップを発揮した」「課題解決に貢献した」と書いていても、実際に何をしたのか説明できなければ説得力に欠ける。

③ 面接で深掘りされたときに答えられない

企業はエントリーシートに書かれた内容について、背景や行動、判断理由、結果などを質問する。自分の経験として十分に理解していなければ、回答に一貫性がなくなる可能性がある。

AIを使うこと自体は悪いことではない。重要なのは使い方である

生成AIは、就職活動を効率的に進めるための有効なツールである。

例えば、次のような活用方法が考えられる。

  • 自己PRやガクチカの文章構成を整理する
  • 自分で書いた文章の誤字脱字を確認する
  • 表現が分かりにくい部分を改善する
  • 面接で想定される質問を考える
  • 自分では気づかなかった強みや経験を整理する

ただし、自分の経験や考えをAIに任せきりにすることは避けるべきである。

AIが作成した文章をそのまま提出するのではなく、自分自身の経験に照らし合わせ、事実と異なる内容がないか、面接で説明できる内容になっているかを確認することが重要である。

企業が評価するのは、完成された文章よりも本人の経験と考え方

就職活動において、エントリーシートは単なる文章作成の課題ではない。

企業はその文章を通じて、学生が何を経験し、どのような課題に直面し、何を考え、どのように行動したのかを知ろうとしている。

そのため、文章の美しさだけでなく、経験の具体性や本人の考え方が伝わることが大切である。

当塾では、生成AIの活用方法についても指導しながら、学生一人ひとりの経験を掘り下げ、自分の言葉で伝えられるエントリーシートの作成を支援している。

また、模擬面接を通じて、エントリーシートに記載した内容を深く理解し、どのような質問にも自分の言葉で答えられる力を養っている。

AIに文章を作ってもらう時代だからこそ、自分自身の経験を語る力が重要になる。企業に伝えるべきなのは、AIが作ったきれいな文章ではなく、その学生にしか語れない経験と考え方である。